2018年04月05日

インド・バングラデシュ旅行記Aーチャンディーガル後半編

インド・バングラデシュ旅行記@ー出国、チャンディーガル前半編」からの続きです。


2018年3月3日

朝食はホテルで。

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昨日見れなかったコルの議事堂にリベンジするが、土曜なので外観ツアーだけ。
インドに来てコルの議事堂の中を見れないなんてあり得ないので、一部の人達で最終日のニューデリー観光を取り止めて、日帰りで再度チャンディガールへ行く計画を急遽立てた。
最終日にまた来ることになるが、念のため、外観ツアーにも参加。
受付パビリオンでパスポートコピーと手荷物検査をして敷地内へ。丁寧に説明してくれるが、グループから少し離れて歩くと怒られる。
高等裁判所、開かれた手、影の塔、議事堂、庁舎の順で回り、庁舎だけEVで上がり、屋上庭園に入れた。
影の塔がかっこよすぎる。

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デリーで働いているという日本人の設計者も一緒のツアーで、彼いわく、昨日夕方来たところ警備員がいなくて、外観は同じように見れたらしい。

ロックガーデンへ行き昼食。

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塀にはコンセントのアダプターらしきものが埋め込まれてる。

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そのあとはスクナ・レイクに行き、一応コル設計のレイク・クラブを見て、こっちで食べればよかったと後悔。
生野菜や果物は危ないと言っているのに、建築家某氏は露天のココナッツを買い、まずいと後悔。

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昔はジャンヌレ事務所だったル・コルビュジエ・センターに寄り、模型や図面を見る。

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ここで初めてちょっとお腹が痛くなったのでトイレへ。事前情報通りトイレに紙はないので大人用お尻拭きが役に立つ。
ちなみにマシな方のトイレは手持ちのホース型ウォシュレットがあり(結局一度も試さなかった)、そうでないところには手で洗うためのバケツと桶がある(もちろんこっちも使う勇気はない)。

昨日、中が見れなかった美術館へ。でかい軒樋と斜め梁横のハイサイド窓が特徴的。

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その隣にはチューリッヒのコルビュジエ・センターをRCでつくったような建築美術館があるのだが、コル設計ではないらしい。展示はなかなかしっかりしている。

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最終日の鉄道チケットを買うためにチャンディガール駅に。駅はやや遠いが、このとき乗ったリクシャーが貧弱で、自転車並みに遅かった。

駅に行くも切符売り場がわからず、改札近くに人が並んでいるところがあるが、聞くと違うところに行けと言われる。怪しい人が案内してくれて、かなり離れた別の建物に連れられ、絶対騙されたと思ったが、中に入ると正しいところだった。ここでも列の並び方がわからず、みんなが持っている紙がどこにあるかわからず、聞くと一番前に割り込んで窓口に手を突っ込んで無理やり取ると。かなり待たされて無事切符をゲット。

ホテルへ戻り、夜は寝台列車に乗るためシャワーを浴びる。

明日以降は3グループに別れるため、みんなでちょっといいレストランへ。

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水タバコを吸う。

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学生一人は早くもお腹を壊したようで何度もトイレへ。

またチャンディガール駅に行き、寝台列車が来るも、ホームの電光掲示板と車両に書いてある列車番号が違う。電光掲示板が正しいと考え、乗り込む。
21時出発。三段ベッドをセットし、寝始めたところに車掌が来て、車両が違うと言われる。

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車両に買いてあるのが正しかった、というか正しい位置に止まっていなかっただけのよう。インド人に挟まれた通路を結構な距離歩き、正しい車両に行くも、座席番号にはすでに人がいる。近くに空いているところがあるので、勝手に移動した様子。空いてるところで寝ることに。

そんなことをしているうちに乗り換え時間。他の地域に行く人達は朝まで乗る列車だが、僕達は無茶なスケジュールのため、深夜1時に乗り換え。しかも次の電車は3時まで。駅は大きくはないが、待っている人が多く、寝るスペースや屋台もある。しかし、蚊がいて寝れない。

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時間通り来て乗る。

インド・バングラデシュ旅行記Bーデリー、ダッカ編」へ続く。
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2018年04月02日

インド・バングラデシュ旅行記@ー出国、チャンディーガル前半編

先月、建築家仲間(CO2WORKS中渡瀬さん主催で、丹羽哲矢さん、佐々木勝敏さん、川本敦史さん)や学生たちとインド、バングラデシュへ建築旅行に行ってきました。海外旅行は大学院を休学してヨーロッパ一周して以来なので20年ぶり。備忘録として、そしてまだまだ情報が少ない地域なので、旅行を計画されている方のために様子をお伝えします。

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2018年3月1日

9時半中部国際空港発、ソウル経由、18時半デリー空港着(往復で7万円)
空港はきれい。

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ビザは日本で取らず、空港でアライバルビザを取ることにしたが、向こうの人はのんびりしてて、こちらは10人もいるのでかなり時間がかかる。バングラデシュは事前にビザを取っていた(株式会社イン・ソリューションズ)ので、一緒に取っておくべきだった。

空港で両替をしたが、事前情報通り小さな紙幣への交換は少ししかしてくれない。

デリー駅までは地下鉄で。テロ対策のためか、駅に入る前に手荷物検査がある。切符はICチップが埋め込まれたプラスチック製コイン(トークン)。窓口で日本人が連続して並んでいると人数を聞かれてまとめて買わされる。乗るときは改札ゲートにコインをかざし、降りるときはゲートに入れて回収される。

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ニューデリーの地下鉄駅もきれい。
が、一歩外に出るとカオスが始まる。特有の匂いのなか、道には人と犬が寝ていて、そばにはゴミとう◯こ、、地上駅に行くにも横断歩道はなく、渋滞と鳴りっぱなしのクラクションの中、必死の思いで渡る。ホテルに行く途中は道で焚き火。

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ホテルはどこも向こうにしてはやや高めの3〜4000円程度のところにしたので、まあまあきれい。ただし、お湯は弱い。

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近くのレストランへ行く途中、原付きに乗ったお兄ちゃんたちのカラーボール襲撃に会う。4人ほど赤まみれ。何かと思ったら、翌日ホーリーというお祭らしい。

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インド初食事はみんなカレーだったが、僕は警戒してチキンのみ笑。ビール飲みたかったけど、置いてない。

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2018年3月2日

早起きして、電車でチャンディガールへ。

電車のチケットは日本でもネットで取れるようだが、サイトが難しく、夜行列車もあったので、日本語が通じるインド人の代理店(シゲタトラベル)で取っていた。(帰りは寝台で、往復5000円)
しかし、建築家某氏は事前に取っておらず、当日朝に買ったが、正規の窓口が空いてなく代理店に行ったところ5倍?ボッタくられたらしい、、乗り遅れそうだったので焦ったようだ。

地上駅に改札はなく、ここでも手荷物検査。

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7時半出発。電車に乗って少しすると衝撃の光景。線路際ギリギリのスラム。その隣の土手にはなぜか等間隔にしゃがんでこっちを見ている人たち。排泄中だった、、

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電車の中では二度食事が出る。チャイも出てきて、飲んでいいのか不安だったが問題なし。

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11時チャンディガール到着。今回の旅で、電車はあまり乗らなかったが、どこも大きな遅れはなかった。

駅を出るとオート・リクシャー(語源は力車)に乗れと次から次へと人が寄ってくる。適当に交渉して乗るも、途中で値段を吊り上げてくるので、建築家某氏が怒って降りようとしたり。リクシャーはすぐに慣れたが、初めは華奢で扉もなくギュウギュウ詰めでちょっと怖かった。

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コルビュジエのキャピタル・コンプレックスを見るには事前受付が必要との情報を得ていたが、受付場所の情報が複数あり、まずは中心部のバスセンターへ行くも見当たらない。

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代わりにそこで昼食カレー。

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そしてキャピタル・コンプレックス近くに行くとあった!コル設計ではないが、それっぽいパビリオンが。

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しかし、開いてない。休憩時間かな、、いや、おかしい。近くに事務員らしい人(後で知るが違う人)がいるので聞いてみると、なんと今日はホーリーで休みだと!みんなで囲んでかなり交渉するも無理の一点張り(だって、関係ない人だもん笑)。パビリオンを離れ、敷地ギリギリまで行くと銃を構えた警備員がいて、ここでも交渉するが丁寧に断られる。

裏から入るのを試したいという人もいたので(結局、無理だったよう)、ここから2,3グループに別れて移動。

僕たちは諦めて、コルの美術館方面へ。
予想より長い距離を歩いていると、また来た原付きカラーボール部隊。今度は女の子のグループ。僕は全速力で逃げたが、追いかけられまくり、バイクで先回りされたり。逃げ遅れた建築家は勘弁してと表現したところ、難を逃れる。

やっとの思いで美術館に着くももちろん臨時休館。かろうじて隣の美術学校に管理人がいて、部分的に入れてくれた。建築の話は長くなるので割愛するが、有孔ブロックがうまい。

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その後は建築学校を目指したが、捕まえたリクシャーの運転手は英語が通じず、地図も読めず(そういう人は多かった)、途中何度もいろんな人にどこに行きたがっているのかと聞いている様子。普通の観光客が行くようなところではないためか不安そうにしていて、僕達が強い口調で行けと言うと、途中でもうやめたいという素振りを見せてきた。何とかお願いして行ってもらい、多めに支払ったところ、安心したのかすごく感謝され、脚を触るという目上の人にする挨拶をされた。(ちなみにインドでよく出くわした紛らわしい挨拶は小首を傾げるやつ。OKという意味)

行った先は先程の美術学校と瓜二つなつくり方!ただし、有孔ブロックは崩れていた。部分的にこっそり入る。

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その後はパンジャブ大学へ。ジャンヌレ設計の螺線スロープで上がっていく建物やガンジー記念館、やけに小さいスケールのブリーズ・ソレイユなどがあったが、どこも入れず。道はホーリーの跡だらけ。

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そんなこんなで疲れ果て、ホテルに戻り、夕食は中華料理屋で久しぶりにビアをキメる。

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インド・バングラデシュ旅行記Aーチャンディーガル後半編」へ続く
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2018年02月25日

名城大卒制講評会

名城大の卒制講評会、今年で3回目の参加。
最近は卒制にコメントするのに飽きてきたという声も聞こえ、何となくよくわかるが、当事者にとっては一生に一度のことなので、一方的な思いであってもできるだけ伝えたいと思う。

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31.fujigaoka building(非常勤だけで選ぶアーキテクト賞):
既存の公営住宅の周りを囲むように積層した人工地盤をつくり、そこに新たな住宅をつくることで、あんこと皮がネガポジ反転される計画。既存の取り壊しや新築は50年という歳月をかけて行われる。同じ住民が移り住むということから、自分の住まいがどのようにつくられ壊されるかが可視化されることで、ブラックボックスとなっている既製品に対する批評性や、時間をかけてつくる職人の苦労に対する理解が生まれるのではないかと評価した。騒音や光環境の問題もあるが、人工地盤が強く、その上に載っている住宅に集まって住むことの建築的工夫が足りないことが気になった。

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37.みんぱくレシピ(2位):
急速に普及しつつある民泊に対応すべく、その改修手法を部位や手法ごとにレシピ化したもの。モクチンレシピや空き家再生データバンクのような既視感はあるものの、調査の密度やレシピに階層性を持たせ体系的にまとめてある点を評価した。単体の住宅だけではなく、街として統一感のある景観を生み出している。しかしながら、できたものにどういう建築的新しさがあるのか読みきれなかった。

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4.町に咲く産業の塔(1位):
負の遺産となっている亜炭鉱跡を醸造所として再生させ観光資源とする計画。大谷石採掘場跡のような粗野な地下空間の力強さには誰もが引き寄せられる敷地勝ちの作品。新たに挿入するプログラムも一定の温度が求められる醸造所とすることは理にかなっているし、地面の一部を切り開いて、地上から覗ける点も潔い批評性がある。とは言え、タイトルにもなっている換気塔が恣意的なノスタルジックなデザインで、数種類あるがそこに共通性はなく、地下の補強方法も安易に感じられてしまった。

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1.タチギカラケンチク(奨励賞):
森の再生や町おこしのために祭りの拝所をつくる計画で、実際に1/1でモックアップを制作。年にひとつあるかないかの1/1の卒制には、いつもその存在感やそのエネルギーに圧倒される。しかし、1/1だけに拙さも見えてきてしまう。屋根や壁のつくり方には工夫があるが、手で押してグラグラしてしまうほど、それらが構造的に効いていないことが残念。しっかりとした軸組にペラペラした膜的要素を紐で結ぶのではなく、面剛性を持たせたり、モノコックにつくる方法もあったのでは。そして、1/1でつくられてしまうと計画の可否を問うことを忘れてしまう。

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34.高架劇場群(3位):
若宮大通の高架下に複数のアングラ劇場を線的につくる計画。高架下を敷地とする卒制は昔からあるオーソドックスなものであるが、既存の地下駐車場まで利用し、フットサル場なども残した点など、デザインのうまさは素直に評価すべき。しかし、アングラのような反体制的なものが、用意された舞台をそのまま使って整然と並ぶさまには違和感があり、アングラさえも飼いならされている現代とまで言ってくれればアイロニーを感じたかもしれない。

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10.無宗教の肖像(奨励賞):
これも昔から卒制には(卒制にしかないとも)一定数ある私小説的作品。卒制は必ずしも社会的な問題を解決するようなものでなくてもいいと思うが、共感できるようなストーリーの完成度や魅力がないとついていけない。ただ、この作品はそのストーリーの不明瞭さを補うようなドローイングの迫力や誤読できそうなプランがあった。模型が間に合わず、トレペのままだったあの魅力的なプランに集住だったり、美術館だったりを当てはめた方が僕は面白いと思う。

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今年はユーザー、設計者、施工者の境界を揺るがすような作品(31,37,1)が気になった。時代の流れもあるが、個人的にも、設計に参画する施主が増えたのに対し、施工のことをまだまだ理解しきれていない自分にもどかしさを感じているので、自分の問題として考えさせられた。
ただ、どれが諸江賞とか言いません。実施コンペでもなく、要件も全く違う卒制に順位付けする意味が強く感じられなくなってきたし、だいたい何様って感じだし笑。

そんなことより、多くの作品には敬意を表したい。これだけの物量を仕上げるにはどれだけのエネルギーや人員と時間がかかっているのか、プロや経験者であればよくわかるはず。経験者であるからこそ辛口コメントになることもあるが、翻って講評者が普段携わっているすべてのプロジェクトで毎回ここまでのプレゼンをしているかと問われるとどうだろうか。たまにある大きいプロジェクトやコンペでは負けないぐらいものをつくるけど、小住宅のプレゼンはあっさりつくることもよくある。もちろんプレゼン前の多くのスタディやプレゼン後の仕事が莫大にあるけれども。講評者は自分の代表作か卒制のシートでも首からぶら下げて、自分はこれだけやったけどお前はどうだ、というぐらいの緊張関係をもって挑まなければならない。

もうひとつ卒制講評会に感じる問題点は時間の短さ。名城大はとても段取り良く進めて頂けるし、それなりの時間はかかるので終わると心地よい疲労感はあるが、作品をきちんと読み取るには時間が足りなすぎる。あれだけのエネルギーをかけたものに対して、数分の発表とコメントでいいのか、読み切れていない部分がないのかいつも不安に思う。(ただ、読み取れてなくても順番はあまり変わらないのだけど)。会議は別日にして、午前から始めてもいい。

名城大は非常勤もフェアに扱って頂き、審査形式もだいぶ洗練されていて、お世辞ではなく東海圏ではかなりいい卒制講評会だと思う。だからこそ、あえて改善点を言わせて頂くと、投票回数が多く、投票タイミングが早いと思う。限られた時間内で順位を決めるにはこの方法がベストとは思われるが、順位を決めることよりも作者も交えてもっと議論ができるといい。話題になった作品は模型か図面を前に持ってきて見ながら議論したい(そう言えば、今年は模型やCG、ダイアグラムは良くても、図面がしっかりした作品が少なかった)。投開票→議論→再投票だと、投票結果があまり変わらない場合が多いと思う。他の審査でも同様だが、今回もそうではないだろうか。講評者は自信とプライドがあるから、一度投票したものを他者の講評を聞いて翻すということはなかなかやらない気がする。例えば、初回投票ではある投票数以上のものに絞るが、数や投票者名はブラインドのままにし、まずはしっかり議論をして、議論し尽くしてからオープンな投票というのもあり得るのではないだろうか。

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いろいろ言いましたが、とても楽しめました。みなさん、おつかれさまでした。毎回すべるこの名言で締めたいと思います。
「俺たちもう終わっちゃったのかな」
「バカ野郎! まだ始まっちゃいねーよ」
posted by moroe at 19:59| Comment(0) | 日記