2018年08月05日

名大でGrasshopper導入

名大の造形演習第二という授業を担当させていただき11年になりますが、今年からRhinocerosとGrasshopperを試験的に導入しました。

初年度はVectorWorksの3Dをという依頼で、僕はformZ派でしたが、急遽勉強して何とか凌ぎました。
PhotoshopやIllustratorもシラバスにはありませんでしたが、必要だと考え基礎だけやっています。
3年目には情報処理演習という授業も受け持ち、こちらはVectorの2Dを教えています。
4年目からはレーザーカッターと3Dプリンターの講習も始めました(現在、3Dプリンターは休止中)。
5年目からはSketchUpが流行り出したので、レンダラーのv-rayとともに試験的に始め、翌年にはVector3Dから完全移行しました。
8年目には学生が使っていたArchiCADでBIMの便利さにはまり、授業で取り入れ、事務所でも導入しました。
レンダラーは以前スタンドアローンで使ったことのあるCinema4Dだったので親近感もありました。

ソフトによってはTAの方が僕よりできるときもあるので逆に教えてもらったりしています。
ArchiCADを導入した年はかなり苦労して、設計課題で使用した学生はちゃんと使いこなせず、設計の先生方にもご迷惑もかけました。(事務所でも、自動で出てきた線の意味をスタッフが理解していないことがあり、やばいと思い、ArchiCADは基本図とCGまでで、実施図は長年使ってきたAutoCADのフリー版DraftSightに戻しました。)
ArchiCADの初回授業はひどく、何も教えずとにかく自分で触ってみて、何ができそうか考えてみて、やりたいけどできないことを質疑レポートしなさいというもので、僕がその質疑に答えるかと見せかけて、翌週はその質疑を自分で調べて解決してレポートしなさい、その情報をみんなで共有して学ぼうという無茶振りをしました。

そして最近の学生はRhinocerosを使っているということを聞き、昨年少しだけやってみて、今年はGrasshopperと合わせて基礎的なことは何とか教えることができました。
新しいソフトを取り入れるとこちらが勉強することが多すぎて毎回苦労しますが、Grasshopperは勝手が違いすぎました。
でも、面白かった!しかも学生の飲み込みが早くて、想定以上、僕のスキル以上のプログラムをつくってきました。
ちゃんとやっている方が見たら稚拙なのでしょうけど、僕はちょっと感動しました。
やっと「造形演習」という名前に沿う授業内容になった気がします。
貼り付け画像は学生作品で、パラメトリックに変形する形態の画像を数枚取り出しgif化したものです。
いつかこれらを3Dプリンターで出力したいと考えています。
環境や構造の検討にも使えるようになればさらに素晴らしい。

大学は専門学校や職業訓練校ではないので、単にソフトの使い方を教える授業は必要なく、独学でいいとい思っています。
一方的にツールを教えるだけではなく、新しいソフトに先生と学生で共に取り組みことが、新しい技術に出会ったときの柔軟性や適応力を鍛えることになるのではないでしょうか。
他大学で設計課題を指導するときは学生の図面の描き方がなってないとか愚痴っていますが、将来は二次元の図面というものがなくなるかもしれません。
大学は、今は何の役に立つかわからないけど面白そうということに取り組める余裕のある場であってほしいと願っています。

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posted by moroe at 10:50| Comment(0) | 日記