2017年07月25日

母の墓

ル・コルビュジェやヴェンチューリ、あるいは身近な人だとワーク・キューブの吉元さんのように名作となる「母の家」はつくれませんでしたが、小さな「母の墓」を多少デザインしてつくりました。
墓は死者の家なので許してもらえるでしょうか。(墓開きは仏教ではお祝いらしい)

いわゆる洋風の横置きや何かをモチーフとしたデザイン墓ではなく、伝統的な和型をベースにプロポーションを微妙に調整し、石の配置などを変えました。
基本的に仏式ですが、日本は神仏習合ということもあり、石碑は神道式の細長い七寸角です。
上台や中台はそのまま重ねるのではなく、石碑を守るように囲んでいます。
囲いが開かれた部分で祈りを迎えるように、水鉢、納骨蓋、拝石が連続して並びます。
花立も個別につくるのではなく、中台の端部に穴を開けて兼用しました。

色は石碑と納骨蓋がインド産黒御影クンナム、それ以外が中国産御影石G654平和と中央を引き締めています。
また両隣の墓石がそれぞれに近い色なので、それらが混じり合い、周辺の「家」とも調和させています。
外画も中国産G623磨きと八事霊園という「街」に多い色を使っています。

仕事にかまけて、亡くなってから2年以上もかかってしまい、相変わらず馬鹿息子ですが、これでやっとひと区切りです。安らかにお眠りください。

「建築が芸術といえるのは墓だけだ」アドルフ・ロース

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posted by moroe at 18:10| Comment(0) | 日記